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”危機的状況の中の希望” by村上龍・・・まんまです。 


2011.03.19
Sat
20:08

先週の金曜、港町・横浜にある我が家を出て、午後3時前、
いつも行く新宿のホテルにチェックインした。
普段から私はここに週3~4日滞在し執筆活動やその他の仕事をしている。
部屋に入ってすぐに地震が起きた。瓦礫の下敷きになると判断し、
とっさに水とクッキー、ブランデーのボトルをつかんで頑丈な机の下にもぐりこんだ。
今にして思えば、高層30階建てのビルの下敷きになったらブランデーを楽しむどころではないのだが。
だが、この行動によってパニックに陥らずにすんだ。
すぐに館内放送で地震警報が流れた。
「このホテルは最強度の耐震構造で建設されており、建物が損傷することはありません。
ホテルを出ないでください」という放送が、何度かにわたって流された。
最初は私も多少懐疑的だった。ホテル側がゲストを安心させようとしているだけではないのかと。
だが、このとき私は直感的に、この地震に対する根本的なスタンスを決めた。
少なくとも今この時点では、私よりも状況に通じている人々や機関からの情報を信頼すべきだ。
だからこの建物も崩壊しないと信じる、と。そして、建物は崩壊しなかった。

日本人は元来“集団”のルールを信頼し、逆境においては、
速やかに協力体制を組織することに優れているといわれてきた。
それがいま証明されている。
勇猛果敢な復興および救助活動は休みなく続けられ、略奪も起きていない。
しかし集団の目の届かないところでは、我々は自己中心になる。
まるで体制に反逆するかのように。そしてそれは実際に起こっている。
米やパン、水といった必需品がスーパーの棚から消えた。
ガソリンスタンドは枯渇状態だ。品薄状態へのパニックが一時的な買いだめを引き起こしている。
集団への忠誠心は試練のときを迎えている。
現時点での最大の不安は福島の原発だ。
情報は混乱し、相違している。
スリーマイル島の事故より悪い状態だがチェルノブイリよりはましだという説もあれば、
放射線ヨードを含んだ風が東京に飛んできているので屋内退避して
ヨウ素を含む海藻を食べれば放射能の吸収度が抑えられるという説もある。
そして、アメリカの友人は西へ逃げろと忠告してきた。
東京を離れる人も多いが、残る人も多い。
彼らは「仕事があるから」という。
「友達もいるし、ペットもいる」、
他にも「チェルノブイリのような壊滅的な状態になっても、
福島は東京から170マイルも離れているから大丈夫だ」という人もいる。
私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。
家族や友人、被災した人々とここに残りたい。
残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。

今この時点で、私は新宿のホテルの一室で決心したスタンスを守るつもりでいる。
私よりも専門知識の高いソースからの発表、
特にインターネットで読んだ科学者や医者、技術者の情報を信じる。
彼らの意見や分析はニュースではあまり取り上げられないが、
情報は冷静かつ客観的で、正確であり、なによりも信じるに値する。
私が10年前に書いた小説には、中学生が国会でスピーチする場面がある。
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と。

今は逆のことが起きている。避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。
東京も物や電力が不足している。生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。
だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。
大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。
だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。
だから私は信じていく。

原文
www.nytimes.com/2011/03/17/opinion/17Murakami.html

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category: 日々の徒然

thread: 日々のつれづれ

janre: 日記

tag: 村上龍  危機的状況の中の希望 
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”観覧車”からの風景・・・かけがえのない何か・・・ 


2007.11.02
Fri
22:00

中村のり 涙

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昨日の中村ノリの涙は、感動的でした!
一人もらい泣きして、涙が止まりませんでした・・・

何者でもなかった ”ワタシ””アナタ”が何者かになる時って
やっぱり感動的です。
結果がはっきりとデジタルに、二者択一的にわかるスポーツなら
なおのことですね。

あるF1レーサーに村上龍がインタビューしたとき、
若い時にもっといろんな遊びがしたかったんじゃないか、
貴重な青春時代をカートの練習にばかり使って後悔してないのか
とたずねた質問に対して、そのレーサーは

『なるほど私のレーサーとしての時間は、人生のうちで短かったが
 あの一瞬の感動を私は手に入れることができた。
 青春時代には確かに、女の子とデートもしたかったし
 同年代の男の子とバカ騒ぎもしたかったけど、
 残りの人生を送るのに、あの一瞬を知っているのと
 そうでないのとは、たぶん雲泥の差があるような気がする。』

と答えてた気がします。

手に入れたものが、例えそれが一瞬の栄光・喜びであったとしても
そこにかけたモノがあるのなら、それはかけがえのないモノに
違いない・・・


”かなえられなかった夢”の慰めになるかな・・・


甲斐バンド ”観覧車’82”】

ユウへ

キミがそんなにまでして手に入れたかった ”愛”は
どうですか?
皮肉ではありません。
もう立ち直っているなら、その傷はきっとかけがえのない何かに
なるに違いありません。

ボクの思いは・・・
とりあえず今は、ノリほどの大いなる栄光ではありませんが、
悲しさを乗り越えた”ささやかな勝利”を手にできました。
キミにとっての何者にもなれませんでしたが
この時間と距離が、キミに笑顔を戻せてるならば
今はそれが一番嬉しいです。

来週あたりかな?リュウと同じくの基地の町への里帰りは・・・

本格的な秋とともに、夕暮れの寂しさも深まってきたけど
キミの寂しさが慰められていることを願っています。

category: 音楽(動画):甲斐バンド

thread: 大切な人。

janre: 恋愛

tag: 甲斐バンド  観覧車  村上龍 
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元気が出る小説!!! 


2007.02.09
Fri
22:14

サウスバウンド 奥田英朗
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時々落ち込んでは、『♪Everyday I have the blues♪』と口ずさんで
います・・・・・

それでもすぐに元気になるのは、きっと大した悩みではないからだと
思います・・・・・・

久しぶりに、小説を読んで元気づけられました。
村上龍の 『シックスティーナイン』以来の気分です。

奥田英朗:『サウスバウンド
一読を!!!

category: オススメ読本(動画入り!)

thread: 本の紹介

janre: 小説・文学

tag: 奥田英朗  サウスバウンド  村上龍  シックスティーナイン 
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